新社会人になって最初の給与が振り込まれた頃、多くの人が悩むのが「クレジットカードを作るなら、どれを選べばいいのか」という問題です。周りの先輩から勧められたカード、SNSで話題のカード、銀行から届く案内封筒——選択肢が多すぎて、結局よく分からないまま適当に1枚を選んでしまう人も少なくありません。しかし、最初の1枚選びを間違えると、後から「年会費だけ払って全然使っていない」「還元率が低くて損していた」という状態になりがちです。今回は、新社会人・学生が最初の1枚を選ぶときに押さえておきたい基準を整理します。
最初の1枚は「年会費無料」が絶対条件
新社会人・学生のうちは、収入がまだ安定していない時期です。この段階でステータスカードや年会費有料のカードに手を出す必要はありません。まずは年会費が永年無料のカードで、日々の支払い実績を積み重ねることを優先しましょう。クレジットカードは利用実績が信用情報として蓄積されるため、最初の1枚できちんと支払いを続けることが、将来的に住宅ローンや他のカードの審査でも有利に働きます。年会費有料カードと無料カードの分岐点については、当サイトの年会費有料カードは損か得か?無料カードとの分岐点を徹底シミュレーションで詳しく比較しているので、将来的にステータスカードを検討する際の参考にしてみてください。
審査の通りやすさで選ぶなら「銀行系・流通系」
クレジットカードには国際ブランドだけでなく、発行会社の系統によっても審査の傾向に違いがあります。信販系・銀行系のカードは信頼性が高く、審査も比較的通りやすいとされる一方、一部のステータスカードは安定した収入実績を求められることがあります。新社会人・学生であれば、まずは流通系(普段使うお店の系列)や銀行系の年会費無料カードから検討するのが現実的です。ただし、審査に落ちるリスクを避けるためにも、最初は1枚だけに絞って申し込むことをおすすめします。複数枚を同時に申し込むと、信用情報に短期間で複数の照会履歴が残り、かえって審査に不利になることがあると言われています。
ポイント還元率と使い道のバランスを見る
還元率だけを見て選ぶと、実際の生活シーンと合わずポイントを活かしきれないことがあります。例えば、コンビニでの利用が多い人はコンビニでの還元率が高いカード、ネットショッピングが多い人はオンライン特典が充実したカードというように、自分の生活スタイルに合わせて選ぶことが重要です。特に新社会人のうちは、通勤や外食、コンビニでの少額決済が多くなりがちなので、こうした少額決済にも還元率が下がらないカードを選ぶと、日々のポイントが着実に積み上がっていきます。楽天カードとPayPayカードの実際の違いについては楽天カードとPayPayカード、どっちが得か【実際に比べてわかった本音】でも比較しているので、あわせて参考にしてみてください。
2〜3枚の使い分けを見据えておく
最初の1枚を選んだ後は、半年から1年ほど利用実績を積んだうえで、メインカードとサブカードを使い分ける2〜3枚体制に移行するのが一般的な流れです。メインカードは還元率の高いもの、サブカードは特定の店舗・サービスで還元率が上がるものを組み合わせることで、生活全体の還元率を底上げできます。ただし、最初から枚数を増やしすぎると管理が煩雑になり、年会費の支払いを忘れてしまうといったトラブルにもつながりやすいので、まずは1枚をしっかり使いこなすことを優先してください。
デビットカードとの違いも押さえておく
「クレジットカードはまだ不安」という理由で、デビットカードを検討する人もいます。デビットカードは口座残高の範囲内でしか使えないため使いすぎを防げるメリットがありますが、クレジットカードのように利用実績が信用情報として蓄積されない点は大きな違いです。将来的に賃貸契約や住宅ローンなどの審査でクレジットヒストリーが必要になる場面を考えると、収入が安定してきた段階では年会費無料のクレジットカードを1枚持っておき、使いすぎが心配であれば利用明細をこまめにアプリで確認する習慣をつける方が、長期的には合理的な選択になりやすいです。
国際ブランドはどう選ぶ?
最初の1枚では、国際ブランドの選び方も意外と見落とされがちなポイントです。日本国内での加盟店数が多く、幅広く使えるVisaやMastercardは、初めての1枚として無難な選択肢になりやすい一方、特定のサービス(コンビニや特定の店舗など)ではJCB独自の優待が受けられる場合もあります。海外旅行や留学を予定している人は、渡航先での加盟店数も踏まえて選ぶとよいでしょう。国際ブランドごとの違いは、当サイトのクレジットカードの国際ブランド、結局どれを選ぶべき?Visa・Mastercard・JCBの違いを徹底比較で詳しく解説しているので、あわせて確認してみてください。
申し込みのタイミングと必要書類
新社会人の場合、入社直後は「収入が不安定」とみなされ審査に通りにくいこともあるため、初任給の振込が1〜2回確認できた後に申し込むと、審査がスムーズに進みやすい傾向があります。学生の場合は、多くのカード会社が学生向けの審査基準を設けているため、在学中に申し込む方が有利になるケースもあります。申し込み時に必要となる書類は、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)と、勤務先情報や年収の自己申告が一般的です。虚偽の申告は審査後のトラブルにつながるため、正確な情報を記入することが大切です。
よくある疑問に答えます
Q. クレジットヒストリーがまったくない状態でも審査に通る?
A. 通ります。むしろ新社会人・学生向けのカードは、クレジットヒストリーがないことを前提に審査基準が設計されていることが多いです。最初の1枚として利用実績を積むことが目的なので、心配しすぎる必要はありません。
Q. 家族カードを使わせてもらっている場合、自分名義のカードは不要?
A. 家族カードでは本人名義の利用実績が積み上がらないため、将来的に自分名義でローンやカードを申し込む予定があるなら、早めに本人名義のカードを1枚持っておくことをおすすめします。
Q. ポイントの使い道に迷ったらどうすればいい?
A. まずは共通ポイントとして幅広い店舗で使える汎用性の高いポイントを選んでおくと、後から使い道に迷うことが少なくなります。特定のサービスに交換すると還元率が上がるケースもありますが、慣れないうちは無理に使い道を絞り込まなくても問題ありません。
まとめ:最初の1枚は「無料」「使い道に合う還元率」「1枚に絞る」の3条件で選ぶ
新社会人・学生が最初のクレジットカードを選ぶ際は、年会費無料であること、自分の生活スタイルに合った還元率であること、そして審査落ちのリスクを避けるために最初は1枚だけに絞ることの3つが基本の考え方です。ここで焦らず堅実にカードを選び、使いこなす経験を積むことが、将来的なカード選びやお金の管理の土台になります。派手な特典や話題性だけで選ぶのではなく、自分の毎月の支払いパターンを一度書き出してみることから始めると、本当に合う1枚が見えてきます。
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